2026/09/24 08:00


英国菓子や紅茶は好き。
食べたことはないけれど、ファッジも気になる。
でもあんなに甘そうなお菓子を買って食べきれるの?

ファッジを食べたことがない人からすれば、そう思うのは当然です。
そもそもどうやって食べるの?

みんなが知っているケーキなら1ピース。
シュークリームも1個。
スコーンは甘さが控えめで小さいから、一、二個。

けれど、ファッジはどうでしょうか?
結論が言うと、ファッジは一度にたくさん食べるお菓子じゃありません。
一粒でいいです。
十分、楽しめます。

袋から一粒を取り出します。
包みを開きます。
一口かじります。

最初はしっとり。
口の中で軽く噛むと、「ほろっ」と崩れる。
ミルクの香りと砂糖の甘さが広がります。

そこに紅茶を一口。
口の中がさっぱりして、残りをすぐに食べたくなります。
あっという間に最初の一粒がなくなります。

もう一粒が欲しくなります。
でも今日はそこまで。
舌の上に美味しい記憶が残り続けるし、香りの余韻が長いからです。

朝、紅茶を淹れて一粒。
昼、仕事や家事がひと段落したら一粒。
夜、一日の終わりに一粒。

朝か、昼か、夜に、一、二粒でOK。
一日に三粒も食べなくていいです。
毎日食べなくても全然いいんです。

ノムさんが新作のファッジを試作するときは、一日に何回も食べることがあります。
けどそのときだって、まるまる一粒は食べません。

試食の時にいちばん大事なことは、OHISAMAらしいほろっとした食感になっていることがわかること。
その次に、新作に求める特徴が感じられる味わいになっていること。

一粒を家族の人数分カットして、ひとかけらを食べておしまい。
1日中試食しても、せいぜい2粒分くらいです。
それでも十分に満足感が得られます。

試食や2粒入りの小袋ならわかるけど、問題は20粒入りを買ったとき。

「多すぎる」

と、きっと思うでしょう。
でも、一人で20粒を一度に食べなくたって全然いいんです。

一粒ずつ食べていく。
家族と分ける。
職場で誰かに一粒あげる。
紅茶好きの友達が来たときに出す。

そうしていれば、少しずつ減っていきます。
開封後も、袋にチャックが付いているので、品質の劣化が起きにくくなっています。
直射日光や高温多湿の場所を避けて、冷暗所で保管してください。

ファッジは高温で作るのと、水分が少なく糖度が高いお菓子なので、完成した時点では傷むことはありません。
袋には脱酸素剤(小さくて四角くくて平べったい袋、よく見るアレです)を同封して、かびることがないようにもしています。

「でもやっぱり」

という方には、ノムさんは2粒入りをおすすめしています。
2粒しか入っていません。
でも、最初はそれで十分です。

さらに、一粒食べて、

「あ、これ好きかも」

と思ったら、もう一粒。
それでいいんんじゃないでしょうか。

最後に復習をしましょう(笑)。

紅茶を淹れる。
ファッジを一粒。
「ほろっ」。
紅茶を一口。
それだけ。

紅茶は初心だからよくわからないと言う方が少なくありません。
でもファッジはそんなに堅苦しく考えなくてもいいです。
考えながら食べるような難しいお菓子じゃありませんから。

一度にたくさん食べなくていい。
毎日食べなくてもいい。
食べたいときに、一粒。
まずは一度、ファッジのある時間を試してみてください。
ファッジが初めてなら、2粒入りからどうぞ。

ちなみにノムさんは、試食の日でないときは2粒にしています。
その日の紅茶に添える日替わりのファッジを食べます。
あと、しばらく食べていないファッジを選んで食べます。

味の確認です。
あるあるですけど、実はファンの人の方がお店の味をよく知っていたります。
だからちょっとした変化にも敏感です。

いつの間にか、ファッジを純粋に楽しめなくなってしまいました。
、、、なーんて言いたいところですが、そこは大丈夫。
食べてるときは、ちゃんと「おいしいな」と思っています(笑)。


書いている人 ノムさん


広島生まれ。英国菓子と紅茶のある暮らしOHISAMA代表。

公務員の家庭に育ち、大学を卒業後は食品会社に就職。一念発起して会社を退職し、宮島でパン屋を創業したものの繁忙期と閑散期のギャップから体調を崩し僅か5年で離島。その後、業種を変えながら再起を図るもうまくいかず、借金が2,500万円まで膨れ上がる。

これが最後の挑戦と覚悟を決め、安定した人気のスコーンを深堀りしていくことに。すると、その原点であるスコットランドのスクーン城にたどり着き、そこから英国菓子に興味が広がっていく。何世紀も変わらないレシピや伝統といった神秘性にハマり、店では全然売れなかったがとにかく作り続けて、売れ残ったものを食べる日々を過ごす。

そんなある日、東京の英国展に招待されてから人生が大きく動き始める。広島でも英国菓子が売れ始め、中でもファッジは借金を完済できるようになるまで経営の柱に成長。今では英国へファッジの取材へ行ったり、ファッジの歴史を調べることが大きな生きがいになっている。